シグナル

2015年10月30日 23:44

20151030-1

靴に防水スプレーを掛けてきたけれど、

雨の中を歩き続けていたので、

私の靴と靴下はびっしょりと濡れている。



靴下が濡れたままの状態で、

山道を歩き続けていたので足の指はひどく痛い。



途中、何度も擦れたような足の指の痛みで歩けずに休んだ。

また1人になって寂しい気持ちを思い出す。



足の指の痛みを堪えて歩き続けていると、

怒りながら歩いている1人の中年男性が後ろからやって来た。

あっ。人が来た。



大声で怒鳴ったり、ブツブツ何かを言っている。

私の横を通り過ぎるその男性の顔を見ると、

目が合い怒鳴られた。

何を言われたのか一瞬のことで理解できなかった。

男性はそのままブツブツと言いながら速足で進んで見えなくなった。



朝寝坊して友達に置いてけぼりにされてしまったのか?
朝だから機嫌が悪かったのか?



またしばらく私は1人になり歩く。

山の中を歩き続けると、

山道の先の方に3人組の人達が座っているのが見える。



私は人がいたので嬉しくなった。

少し急ぎ足になりなりながら、彼らに追いついた。

休んでいる3人に「ブエンカミーノ」と声を掛けると、

3人は私を無視した。



「??なぜ?」

今まで巡礼者に無視をされなかったのに。



立て続けに、怒りながら歩く男性と無視をされた3人に会い、

私の心はもっとひとりぼっちになった。

足の指も痛い。

初めて私は「あー寂しい、辛い」と弱気な声を出した。



すると突然、声がどこからか私に届いた。

「自分を信じて」

バターリャ修道院と同じような声だけど、今は瞑想してない。

なんだったんだろう。。疲れてるからか?



相談する人は私にはいない。

泣きそうになりながら、それでも私は休みながら歩いた。



「よし、自分を信じて歩こう」

「きっと大丈夫」と独り言のように言う。

そのポジティブな言葉の後には、

「でも、自信って言ってもねー。。」と不安の考えが浮かぶ。



ため息をつき、顔を上げると雨が止んでいた。

足の指が痛く歩くのも辛かったので、

下ばかりを見て歩いていたので気付かなかった。

「雨、止んだんだ。」



遠くの方で雲が抜けて青空が見え掛けていた。

青空を眺めながら歩き続けていると、

虹が私の目の前に現れた。

「うわ!虹だ!!!」



山の下の町を包むように虹がかかっている。

上から眺めるように見る虹は神秘的。

「この感動を誰かに伝えたい」と思うけど、

前後の山道に人は見えない。



今日会った人達はどこかでこの虹を見ているのかな?
高校生の団体は見れたかな?



今ここでこの虹を見ているのは私だけ。

この気持ち・喜び・感謝を伝えれる人はいないけど、

虹を見れる幸運にテンションが上がった。



虹は私の不安を自信に変えるメッセージのように感じた。

そして、私は楽しんで歩く気持ちに変わった。

このまま進んでいいんだ!

今を楽しむ

2015年10月30日 22:16

20151030

外は日が昇って明るくはなってきているけれど、

歩いている人がいない。



黄色い矢印を探して坂道の車道を上ってきた。

なかなか矢印はみつからないけれど、

車が走っている方向に歩いて進んだ。



遠くの方から「ピューピュー」

と高い音の口笛が聞こえる。

辺りを見渡すと道路を隔てた倉庫の建物前に止まっている

トラックの運転手さんが私に合図を送っていた。

腕を振ってジェスチャーで後ろ後ろと指している。



「えっ?」って顔で見てると、

大きな声で「戻って右に曲がれ」と叫んだ。

運転手さんは巡礼道が間違っているので教えてくれている。

危ない。このまま突き進むところだった。。。



私は日本式にお辞儀をして、「ありがとう」と伝えた。

運転手さんは親指を立てて「GOOD」と返してくれた。



戻ると分かりにくい場所に小さい黄色の矢印があった。

小雨が降っているから余計に分かりにくいサインだ。

進むと、大きな道路からはずれて民家が並ぶ道に入った。

運転手さんが教えてくれなければ、

今も私はずっと間違ったまま歩いているんだろうな。

心にゆとりを持って歩こう!



小雨が降っているので、土の香りがして気持ちが良い。

この香り大好きだなぁ~

かわいい色の青虫を発見した。

宿のお兄さんが朝「日本人っぽく忙しくしないで、楽しもう」と

伝えてくれたアドバイスが心に今になって響いてきた。

そうだ。私、今をを楽しんでいなかった。



雨が降っているから緑が美しい。
蛙や虫たちも元気だな。
昨日のように熱くないから歩きやすい。
ここにはミントが沢山生えているから、
モヒート何杯飲めるんだろう。と

楽しいことを見つけながら歩いた。



ワイン畑のある山の道を1人で歩き続けていると、

急に恐怖心が出てきた。

襲うような人が出てくるかも。。

宿のお兄さんが次の町で火事が大変だって言っていたな。。



私の頭の中は恐怖心と不安で一杯になった。

頭の中にある不安をかき消したい気持ちで急ぎ足で歩く。



すると、先の方に高校生ぐらいの集団が見える。

私はスピードを速めて歩いて、その学生達に追いついた。



学生は団体で来ているようで、列は長く続いている。

学生達にまぎれながら歩くと安心した。

背の高い人達に囲まれて歩くので、

矢印を探さないで進める。



しかし、学生達は先生の案内を聞いたり、

何度も休憩を取るのでゆっくりと進む。

この道は○○。この場所は○○。



私にはその説明がスペイン語で理解できなかった。

安心はするけれど、このまま彼らのスピードで合わせられない。

私は再び1人で歩くと決め、

休んでいる団体の列を追い越して進んだ。

もっと早く進まないと!

想定外の雨

2015年10月29日 22:54

20151029-1
◆ 12日目 ◆

朝6時に雨の音で目が覚める。

少し外も明るく感じる時間だ。

早く起きて6時には出発しようと思っていたけれど、

昨日の影響で出遅れてしまっている。。。



荷物をそっと、まとめてダイニングに持っていった。

ダイニングは人数分のパンとお皿がテーブルに置いてある。

コーヒーの香りもする。

誰かが早く起きて準備してくれたんだなー。



ダイニングの部屋は電気を付けても迷惑にならないので、

眠たい目をこすりながら

荷物の整理をして朝食を食べた。



外の雨はひどく降っている。

コーヒーとパンを食べながら雨が止むのを待とう。



雨は少しずつ小雨になっているなー

と外を眺めていると、

お兄さんが眠たそうな顔をしながらダイニングに入ってきた。

お兄さんはコーヒーを入れてテーブルに着いた。



お兄さん: 「おはよう。昨日は魚かタコ食べられた?」
私    : 「おはよう。食べられたよ。いいレストランみつけた」
お兄さん: 「良かったね」



お兄さんは私が夕食でガリシア料理を食べられたのかを

気にかけてくれていた。

私はお兄さんに朝早くに出発したかったけれど、

雨が降っていてなかなか出発ができないことを説明した。



お兄さん: 「歩かずにもう1日ここにいればいい」
私:     「今日は50KM歩いて、
       サンティアゴ・デ・コンポステーラに早く着きたい。」
       「帰りの日にちが決まっているから」
お兄さん: 「歩かないでもう1日ここにいて、
       電車でサンティアゴに行けばいいよ」
       「もう1日ここで楽しもう。」
       「日本人っぽくならずにここの人達と同じようにゆっくり、
       今を楽しめばいい」
       「昨日サンティアゴの道の途中で大きな火事があったみたいだよ」
       「多分巡礼は混んでるからこれから先の宿はあるかな」
       「この近くに駅があるから手配してあげられるよ」



雨も降っているので私は色々考えた。

お兄さんはどうしても私をここに足止めさせたいようだった。

7時になり外は明るくなっていく。

雨は小雨になりつつある。



私は決めた。

「前に進む。雨が降っていても。」

お兄さんは色々と言って私を止めようとしていたけれど、

リュックから雨具のカッパを取り出し荷物を玄関に持っていった。

お兄さんはそれでも「雨が降っているからここにいれば?」

と引き留めてくる。



それでも私は進むことにした。

お兄さんは私の写真を撮りたいと言って、

数枚私の写真を撮ると見送ってくれた。

玄関先でタバコを吸いながら手を見えなくなるまで降っている。



さーこれからだ。

意気揚々と歩き初めて思い出した。

勢いで宿から出てしまったので、

外に干した水着を忘れていたことに気づく。

お兄さんにまた引き留められないようにそっと隠れながら、

外の濡れた水着を取りに帰り、再び急ぎ足で宿を出た。

私はお兄さんに「YES」と言わずに次の町に向かおう!

怪しい車

2015年10月29日 21:54

20151029

海岸沿いにあるであろうレストランを目指して歩いた。

道を歩く人にレストランがあるか尋ねても、

「バーならあるよ」としか教えてくれない。

きっとあるだろうと家の並びを歩いていると、

ホテルのような建物が見えた。

オープンテラスでは女性達がワインを飲んだり、

食事をして楽しんでいる。



「よし!ここにしよう」

1階がレストランになっていて、

上の階がホテルのような造りになっている。

レストランのボーイさんに声を掛け、

「私ここに泊まっていないけれど、食事できますか?」と

笑顔で聞いてみた。

「ボーイさんは好きな席に座っていいよ」と笑顔で返してくれた。

もちろん海の見えるテラス席を選んで座る。

だんだん、夕日が沈む時間になっていて、

涼しい風が心地よく感じる。



ボーイさん:「お腹減ってる?」
私     :「少しだけ。ガリシア料理とワインが飲みたいです」
ボーイさん:「スペシャルセットがあるからそれがいいよ」
       「3種類の中から選ぶピンチョスと
       赤ワイン・白ワインと魚とお肉が選べるよ」
私     :「それでいいです。下さい。」
       「生ハムのピンチョスと赤ワインと、、、」
       「魚はどんな料理ですか?」
ボーイさん:「色々なガリシアの魚がフライになっていて、
       少しポテトが付くよ。美味しいからおすすめ!」
私     :「それお願いします!」



隣の女性グループは巡礼中のようで、

そのまた隣に座った女性のグループに巡礼の話をしている。

結構酔っぱらっているようでタバコを吸う量も多い。

開放的な雰囲気で女性でも楽しめるレストランだ。



ボーイさんは私の席に赤ワインのデカンタとお水のボトルを持ってきた。

私は「こんなに飲めませんし、グラスのワインとお水はいらないです」と伝えた。

ボーイさんはこれはセットだから大丈夫。と

笑顔で言って置いていった。

ワインボトル1本はあるであろう量だ。

隣の女性グループが酔っぱらっている理由が分かる。。



また直ぐにボーイさんが来て、

生ハムのピンチョス2つをお皿の上に乗せてテーブルに置いた。

ボーイさんはにっこり笑いながら「ワインお代わりできるからね」と

私に伝えた。



1人でデカンタお代わりはないでしょう。。と私も心で笑った。

しばらくすると隣の女性グループはワインをお代わりしていた。

私は巡礼中でなければ、この量は飲めるのになー。



ビーチにいた人達はだんだん日も沈んで来たので帰りだす。

ボーイさんはパンと魚料理を持って「パンもお代わりできるよ」と伝えた。

「初のガリシア魚料理だ!」

と私も声を出しテンション上がる。

多分お酒も入っていたからであろう。

魚の名前は分からないけれど、

塩味とレモンが合い感激する美味しさだ。

ワインがもっと進む。



隣の女性グループはデザートにアイスクリームを頼んでいた。

「しょっぱいものを食べた後は甘いの食べたくなるよねー」と

声を掛けたくなったけれど、

話がややこしくなりそうなので自分を止めた。



ワインをグラスで数杯飲み、

魚料理を全て食べたらお腹いっぱいになった。

ここに泊まっていたら直ぐに寝られるのに。。

とため息。



日も沈みそうだったので帰りの15分歩く事を考えて、

しぶしぶボーイさんを呼んだ。

「お会計をお願いします。」

ボーイさんはメモののようなレシートに12.50ユーロと書いていた。



私:     「安い。。ワインデカンタなのに」
ボーイさん:「ワインお代わりしても同じ値段なんだ」とにっこり
私:     「全部の値段?」
ボーイさん:「そうだよ。お水のボトル持って帰っていいよ」とにっこり



今度は巡礼じゃない旅行でこのホテルに泊まろうと決めた。

時計を持っていなかったので、

ウエートレスさんに時間を聞いたら21時を過ぎている。

21時??



夕日が沈むのを感じていたら時間が過ぎるのが早い。

ここはスペインだった。

ポルトガルの時間だと思って動いていたので、

1時間ポルトガルより時間が進んでいるのを忘れていた。

急いで帰らなければ!



暗くなるのが早かった。

来た道を戻って歩き、車が走る道路に出た。

薄着のせいもあり、暗くなると寒く感じる。

貸してもらったタオルを身体に羽織りながらしばらく歩く。

海に向かう間はお兄さんと話しながらだったので、

遠くは感じなかったけれど、

帰りの坂道は辛く長く感じる。

この道で合ってるはずだけど。。



黙々と歩いていると、

1台の車が私の横を通り過ぎてから戻ってきた。

私の勘でこれはヤバいと思った。



車の男性:「ハロー。」
私:    「。。。。(無視)」
車の男性:「名前は?どこから来たの?(英語)」
私:    「。。。。(英語分からないフリで無視)」



私が歩くスピードに合わせて車を走らせてくる。

私は車から離れられる距離まで離れて歩いた。



車の男性:「巡礼?泊まる所ある?どこに泊まってるの?」
私:    「。。。。(目を合わせず無視)」
車の男性:「ぼくのアルベルゲに泊まる?」



やはりナンパだった。

おまけに目が充血していてゲッソリ痩せてる。

宿は既にあるし、この誘いに「YES」で答えられない。



私:    「泊まる宿はそこだから大丈夫。ありがとう。」
車の男性:「それ、どこ?」
私:    「。。。。(にらんで無視)」



しばらく車は私の歩くスピードに合わせて着いてくる。

宿まで無視をしていたので諦め走りさった。



やっと宿に着くと、電気が消え部屋は真っ暗に。

外の明かりを頼りに荷物から着るものを出し、

シャワーを浴びてから水着を洗い、外に干した。

遊び過ぎたな。。

明日は50km歩かないといけない。

明日の予定を決めていないので、

早く起きよう!

明日は早く起きなければ!!



◆ホテル・レストランの情報◆

Hotel Antolín

Barrio Outeiro das Penas, Paseo da Praia,
56, 36693 Redondela,
Pontevedra
T.+34 986 49 53 46
E. http://www.hotelantolin.com/?lang=es

海と太陽のエネルギー

2015年10月27日 19:02

20151026

重たい荷物を相部屋に置いてリュックを整理していると、

お兄さんは「準備が終わったら呼びにくるから」と言って、

スタッフがいる家に行ってしまった。

私は海に行く準備をし、

呼びにくるまで裏庭のハンモックで遊ぼう。



お兄さんはビーチに敷くための大きなタオルを持って、

「さー行こう」と呼びに来た。

私が敷物を持っていないと言うと、

大きなタオルをもう1枚貸してくれた。

海まで向かう間、お兄さんに色々と質問をした。



スペイン人?巡礼中?

あなたの仕事は何?昨日から泊まってるの?

母親はアルゼンチンから来て、

ここじゃないけどポンテベドラに住んでいる。

ボクはポンテベドラで生れた。

巡礼はしたことがない、歩きたくないから。

ポンテベドラの他の町からここに来て、2か月経つ。

2か月ぐらいここに泊まってるけど、仕事はない。

と教えてくれた。



巡礼者ではなくても泊まりたくなる宿なのは分かる。

私のことを聞かれたので仕事の話をしたら、

面白いねと言ってくれた。

私は、彼が日常会話の英語ができるから、

仕事をみつけることはできるだろうと思った。



下り坂を歩いて約15分ぐらいで海に着いた。

うわぁ~綺麗なビーチ!

人が沢山いるじゃない🎶

今はスペインの長い休みの期間なので、

休暇中の家族がビーチに沢山いる。

朝から日陰を探して歩いていたけれど、

今は太陽を浴びたい!最高!!



私が海に行こうとすると、

お兄さんが私にワインを好きか聞く。

私は「ワイン好きだよ」と伝えると、

海岸沿いのオープンバーに案内してくれた。

私はなぜ今ワイン?と思ったが赤ワインを注文する。

彼も同じワインを頼むとお店の人はナッツをくれた。

このワイン美味しい!さすがワイン大国!!



彼は経営ビジネスについての本を持ってきていたので、

経営に興味があるのかを聞くと、

読んでいるだけだと。。



「自分には夢があり、仕事しよう!」と思っても、

「将来ね。将来ね。」と思って今日までそのままだ。と言われた。

「私は行動に移しなよ。宿から出なよ」とアドバイスをした。

お兄さんは「将来ね」と言って笑ってごまかす。。



「今夜、宿でマリアの作った料理を食べる?」とお兄さんが聞いた。

私は「この辺りに美味しいレストランがあるとスタッフから聞いたよ」

「宿では食べないよ」と伝えた。

他愛もない会話を終え、私は早く海に行きたかった。



彼はタバコを吸い、くつろいでいたので、

私は「海に行くからここにいていいよ」と伝える。

彼も一緒に行くと言って立ち上がる。

お会計に行くと、

なぜか彼のワインの費用も私が支払うことになっていた。



彼は当然というような振る舞いで、

「ありがとう」の言葉も無くお店を出た。

ん???っまいいか。



海は浅く、波もない。穏やかだ。

遠くの方の浮島のような所に家が建っている。

ビーチにタオルを敷くと、

彼が本を片手に寝ていた女性に声を掛けていた。



お兄さん: 「この子日本から巡礼で来ていて、初めてここに来たんだよ」
お兄さん: 「この子を今ボクは案内して連れてきたんだ」
女性:   「へー。あなたはどこから来たの?」
お兄さん: 「ボクはこの近くにあるバックパッカー宿にいるよ」
       「その宿で働いてるんだ」
女性:   「へー。」



私はお兄さんは宿で働いていないはずだけど、

女性をナンパしたいので話を盛っているなと思った。



私:     「あなたの友達?」
お兄さん: 「違う。たった今会った」
私:     「私、散歩してくるから、ここにいていいよ」



私は1人の自由な時間を楽しんだ。

ビーチで日焼けしたり、海に入ったり貝殻を拾ったりした。

ビーチはゴミも落ちていないし、シャワーまであり快適だ!



少年達が自転車でビーチに来たと思ったら、

青春ドラマのように追い掛けっこをしたり、

日本でもよくみる光景があった。

世界共通なんだなぁ~

この青春ごっこのような気持ちになるのは~



お腹も減ってきたので、

そろそろレストランを探そうとお兄さんの所に荷物を取りに戻った。

2人は会話をせず、お互いの本を読んでいる。

私は邪魔をしてはいけないと思ったので、

「夕飯を食べに行くから先に宿へ帰ってていいよ」と伝えた。

彼は「ボクも一緒に行くよ」と言って立ち上がる。

私は「宿のマリアが作る夕飯は食べずに、

この近くで食べたい」と再び伝えた。

彼はそれでも「一緒に行く」と言っていたが、

私は1人でレストランに行きたかった。



彼は私に帰りの道を教えてくれ、タバコに火をつけ、

再びビーチに座った。

私は、彼に「また後でね」と言ってそこから離れた。

お兄さんの恋が実りますように!

休めのサイン

2015年10月26日 23:40

20151026-1

トラックの走る道が終わると、

お店が並ぶ町の道路に出た。

カフェや植木などの日用雑貨店などがある。

ここの町の名前が分からないけれど、

次の町まで歩かなければ!

昨日歩けなかった時間を歩かなければ!!

泊らずに進もう。



町を過ぎるとぶどう畑が続いた。

きっとワインを作るのだろうな~

丘を登り、下りを繰り返しながら進むと、

石の上に紙の楽譜が飾られていた。

誰かが願いの石を積み上げた上に置いたのだろう。

歌詞の意味が分からないけれど素敵だな~



日差しは強く喉が渇き続けていた。

持ってきた水もだんだん少なくなり、

背中の荷物が昨日よりも重く感じる。

水道を探すがない。

暑いしのどが渇いた~。。

日陰では飼い犬が気持ちよさそうに寝ている。



登り続きの山の中を歩き続けていても、

お水を買えるような場所は見つからない。

さっきの町でお水を買っておけば良かったと後悔。



背中や腰も痛く、気持ちも弱くなる。

もしアルベルゲ(宿)が直ぐに見つかりそうであれば、

その場所に泊まろうと決めた。



泊ると決めたら宿の看板を見つけた。

もうこれは泊れっていうサインだな!

と確信してその場所を探す。

地図を持っていないので、

近くを歩いている人に場所を聞いた。

「この名前の宿はどこですか?」

「この道の先を進んだら分かるよ」

黄色の矢印とは反対の道路沿いにあるようだ。



登り坂の道路を歩くと、

看板に書かれていた宿の名前があった。

新しく綺麗な大きい家に見える。

開いたままの玄関を入り、受付のベルを鳴らす。

チン、チン。

誰も出てこないじゃない。。。



時計を見ると15時過ぎだけれど、

まだオープンしていないのだろうか?

チン、チン、チン。



眠たそうに眼をこすりながら、

浅黒いガッチリ体系のお兄さんが出てきた。

スキンヘッドで腕にタトゥーがしっかりと入っている。

うわ。。機嫌悪そうだけど、、、

と思いながら聞いてみる。



私:    「起こしてすみません。今晩1泊だけ泊まれますか?」
お兄さん:「スタッフじゃないよ」
私:    「スタッフはいますか?」
お兄さん:「多分いると思うけど、今ここにはいない」
私:    「泊まりたいけど、、、」



スタッフではないということはこの人も巡礼者?と

思っていると外からスタイルの良い女性が現れた。



女性:  「はい!今着いたの?」
私:    「はい。泊まりたいけど大丈夫ですか?」
お兄さん:「この女の子。寝てたらチンチン何度も鳴らしてうるさいから(笑)」
私:    「すみませんベル鳴らしてすみません。起こしてすみません」
女性:  「OK。私が受付するからもういいよ」

と会話が続いた。

お兄さんが笑ってくれていて安心。



1泊朝食付きで12ユーロ
それに夕食付だと21ユーロ

「夕食はここでオーナーのマリアが手料理で作ってくれるけど、

この近くの海に行けば美味しいレストランもあるわよ」と

教えてくれた。

「海???」

「ここまで海なんて無かったけど?」



女性は地図を持ってきて、

今いる場所とここの町の説明をしてくれた。

この町はリアス式海岸になっていて、ここは高台の所に宿があり、

15分歩けば海に着くそうだ。

オーナーさんは巡礼者用にこの宿を最近オープンしたばかりだった。

私はツイてる!ラッキー!!



「宿の裏にはハンモックもあるけど、

ビーチで休みたいなら、さっきの男性が連れて行ってくれるけど、

一緒に行ってくれば?」と誘ってくれた。



疲れている身体を海で休めたい。

面白そうだから、お兄さんとも話してみよう。

私は、さっきの怖そうなお兄さんと海に行くことを決めた。



◆宿の情報◆

O Refuxio De la Jerezana

Estrada do Pereiro,
43, 36693 Redondela,
Pontevedra
T.(0034) 601 165 977
E. http://www.hostel-redondela.com/home

ホタテ貝の目印

2015年10月25日 22:33

20151025

太陽が登りはじめると、山の中は輝きだした。

都会の音は無く、遠くの方で小鳥の鳴き声だけがする。

不思議な物語の中に入ってしまったような気分。

景色をしばらく楽しみながら山の中を1人で歩いていると、

眠たそうな顔をした1頭の馬が現れた。

私は嬉しくて話し掛けてみた。

「おはよう♪私も1人だよ~。」



柵もなく、飼われている訳でもないのに逃げずにただそこにいる。

私の存在に気付いているはずだけれど、目も合わせない。

山の中ではぐれてしまったのか、

馬の巡礼者が近くにいるのか分からない。

馬に別れを告げて前の道を進んだ。

「私もがんばるねーバイバイ」



また、山の中で私は1人になった。

私の前を歩いているだろう巡礼者は遠くにも見えない。

山だと思っていて歩いていたけれど、森だったのかもしれない。。

そう思い始めた。



急な上り坂もないし、見下ろすような町も見えない。

歩いても歩いても、

登り下りの道はなく、しばらく小川がある道を進み続けているな~



地図はないけれど、

黄色い矢印があるので道は間違っていないようだ。



近くで車の大きな走る音が聞こえてきた。

今までの澄んだ空気の流れとは違い、

大きなトラックが走る道にでてきた。

急に景色が変わってしまい、私は不安になる。



誰かに相談したい。

本当にこの道なのだろうか。。

後ろは今まで歩いてきた道。

左は道路沿いに港の倉庫のような建物のある道。

右からはトラックがくる。その先の道も永遠に道路にみえる道。

黄色い矢印を探した。

どこだー黄色い矢印は?



コンクリートの棒にホタテ貝のマークの付いた

P.K 103.332と書かれた目印があった。
(サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの距離をさしている)

そのまま左の道に進むと、黄色の矢印を2つみつけた。

なぜそれぞれ違う方向を指す矢印?



斜めに森をさす矢印と

トラックが進む倉庫が並ぶ道。

私はできれば美しい森を歩きたかった。



しばらく考えていると、後ろから巡礼者が来た。

「どっちに進むか知ってる?」と聞くと、

私達も分からないと分厚い本をリュックから取り出した。

巡礼者はこの分厚い地図を事前に持っているのだとその時知る。

本で道を探している横を大きなトラックが何度も通り過ぎる。



私は目の合ったトラックの運転手にジェスチャーで、

こっち?それともこっち??と聞いてみた。

何台目か過ぎ去った後のトラックの運転手さんが、

トラックの中から倉庫の道を指さした。

私は指でOK!と合図をした。



私はそのコンクリートの道路を再び歩き始めた。

本で道を探している巡礼者はまだ止まったまま。

私はそのまま歩き続けていくと、

電柱に小さく黄色の矢印を発見。

振り返り遠くに見える止まったままの巡礼者に、

両手で丸の合図をして知らせると、

そのサインに気付き親指を立てOKのサインをくれた。



人に会えて良かった。

人がいるから支えられて生きているんだ!

出発を決めるのも自分

2015年10月24日 10:53

20151024
◆ 11日目 ◆

寒さで目が覚めた。

日中の暑さとは違い、この町は日が沈むと

ひんやりした寒さを感じる温度に変わっている。

時計を見ると朝の5時ちょっと前。

まだ外は暗い。

目が覚めたので今が出発の時間なのだと受け入れた。



相部屋の人達は当然寝ているので、

部屋の電気を付けられない。

真っ暗な部屋で、そっと部屋の扉を開けベッドに戻ろうとしたら、

自分のベッドがどこにあるか分からないのぐらいの暗さだった。

衝立にぶつかりながら自分のベッドの荷物を外に運ぶと、

ぶつかりながら歩いている私を笑っている声が聞こえた。

「ソーリー」起こしてごめんという気持ちで小声で謝った。



物音をこれ以上たて迷惑はかけられないので、

玄関先で荷物を確認し、食べずに出発することにした。

外は夏というより秋の気温のようにひんやり寒いと感じる。

洋服を何枚か重ね着をして、黄色い矢印を探しに通りに出た。



この暗さで1人で歩くのは怖い。。

道で止まっていると

遠くの方で歩く巡礼者が何人か見える。



暗いからまだ誰も歩いていないだろうと思ったけれど、

巡礼者に会えてほっとした。

私は彼らの所に走り寄り、巡礼道はどちらか聞いた。

彼らも迷っていて道が分からなくなってしまったけれど、

多分こちらだろうと言っている。

私はまだ暗い道を彼らの後から追いかけて歩いた。



遠くの方が明るくなっている。

日が昇る美しさを感じながら歩くと、

車道から山道にはいる方向に矢印があった。



今までの道とは違う。

山の中へ続く道に変わる。

グループで歩いていた巡礼者達は、

私が写真を撮っている間に、

どんどんと山の中へと入ってしまっていた。

山の中に入る巡礼者が私1人だけではない。

安心した気持ちと心拍数高めのドキドキで私も山の中へ入った。

山の中の暗さと寒さが不安をあおる。

トゥイを楽しむ

2015年10月23日 22:11

20151023
宿には素敵なオブジェがあるお庭があり、

ブランコ、大人が入れる簡易用の深めのプール、

自動販売機まである。

洗濯物をお庭に干させて頂き、買い物に出た。



重たいリュックが無いので、足取りが軽い。

町の地図をもらっていたので、

近くにある教会や公園、川に寄ろう!



日中は暑いので公共用のプールや川は、

地元の子供達と大人達が涼んでいた。

日本にもおじいちゃん・おばあちゃん、子供が遊べる

公共用の屋外プールが、

この町のようにあれば絆が深くなるだろうなと思った。

この町のおじいちゃん・おばあちゃんは元気だ。



町の小さな教会を覗いたら、

2人のおばあちゃんがミサを聞いていた。

地元の人達はほとんど川やプールにいるから、

ここには来ないのかな~。



少し高台の公園では、

スケートボードをしている少年達が楽しそうに遊んでいる。

この高台の通りには、

お洒落なバーやカフェレストランが多くあるなぁー。

野菜や日用雑貨が置いてあるスーパーをみつけ、

明日食べる用のお水、サラダとお菓子を買った。




お腹が空いていたことを思い出した。

リズミカルな音楽の流れるレストランを見つけ、

テラス席で骨付き豚肉のピラフとワインを頂いた。

スペインでもパンは必ず付いてくるサービス品。

17時過ぎでもランチメニューなのか合計5ユーロだけ。

とても美味しくて安い。

今日は頑張ったからと自分に言い訳をして、

もう1杯とワインをお代わりさせてもらった。



宿に戻ると宿の笑顔が可愛い女性が

テーブルで大きな肉の塊を切りながら、

「もうあなたの洗濯物乾いてるからね」

「飛ばないように見てたわよ」と

片言英語とジェスチャーで教えてくれた。

ジェスチャーも可愛い♪

数時間で私の汚れた洗濯物も、

太陽の恵みで生まれ変わっていて良かった!



歩く巡礼1日目を体験して、

想像していた以上に楽しい巡礼になりそうな予感がした。

日が沈む19時ぐらいから、

宿のお庭で地図を広げ明日の予定を決めた。

ここの空はとても綺麗だな~。



今夜は、月や星が美しい!

おやすみ。今日出会った人達!



日が昇る前に宿を出発して、

今日歩けなかった時間を歩こう。

明日は目指せ25KM!

荷物を整理して早めに就寝。

ポルトガルとスペインの国境

2015年10月23日 00:20

20151022

丘の上の町では自転車の巡礼者にやっと出会えた。

自転車で石畳の坂を下る親子やカップルがいる。

小学校低学年であろう男の子は、

疲れた様子もなく急な坂を下っていた。

自転車で坂を上って来たのに顔が笑顔だったなー。。



町の中で見つけたインフォメーションで、

トゥイまでの地図とこの近くに宿はあるか聞こう。



インフォメーションでは目的地までの距離が書かれた地図と

宿の情報をもらい安心して進もうという気持ちになれた。

しかし、まだここはトゥイではない。

休まずにトゥイにある宿まで歩き、

今日はこの地図で歩く予定を決める準備の日にしよう。




町を出ると歩く巡礼者は私だけに。

もっと巡礼者は多いと思っていたけれど、

この町では歩く巡礼者がいない。

車が私の横をどんどんと過ぎる道を、

黄色い矢印だけ見て進んだ。



とても暑く日差しも強い。

ほとんど水も無くなってきたなと

思いながら歩き進むと、

ポルトガルとスペインの国境が見えてきた。

国境には橋がかかり、大きな川が見える。



「向こう側はスペイン!!!!」
「ポルトガルさよなら~~~」



私は疲れを忘れてテンションが上がった!

1人スタンドバイミーのような気分🎶



この気持ちになって初めて、

朝、チケット売り場の女性やバスの運転手さんが、

ヴァレンサで私を降ろしたかったのかが分かった。

ポルトガルのヴァレンサから歩かなければ、

この気持ちを体験することはない。



言えなかったけど、「ありがとう!!!!!」と

心の中で沢山叫んだ。



橋を超えるとトゥイの看板があったので、

道なりに宿を探すことにした。

インフォメーションの人がお勧めだと言っていた

アルベルゲを歩いている人に聞いて、

その宿を教えてもらえた。



ベルを鳴らすと明るい女性が出てきた。

英語がまったく解らないようだ。

宿の時計を見ると、15時を過ぎてる。

ジェスチャーで今晩泊まる手続きをする。

今は巡礼のシーズンなので12ユーロ。

通常は10ユーロらしい。



色々と丁寧に教えてくれるその女性に、

持ってきたローズのフェイスマスクをプレゼントすると、

元気だったその女性はもっと元気になって、

旦那さんに自慢していた。

なんて可愛い人なんだろう♪



私が相部屋のベッドに荷物を降ろすと、

次から次へと歩く巡礼者達がやってきた。

やっと、私はここまでの緊張が溶けた。



早速、日差しの強い時間帯のうちに洗濯物を洗い、

シャワーを浴びた。

スペインに入ってきても日が沈むにはまだ早いので、

トゥイの町を楽しむことにした。

出掛ける準備をしていると、

二段ベッドの相部屋や他の相部屋もどんどん埋まっていた。



◆宿の情報◆

Albergue Villa San Clemente

Calle del Canónigo Valiño,
23, 36700 Tui,
Pontevedra
T. +34 678 74 77 00
E. http://villasanclemente.es/

巡礼出発はヴァレンサ

2015年10月22日 22:25

20151022-1

◆ 10日目 ◆

歩く巡礼の朝が来た。

洗濯が必要な衣類をクリーニングに出せずに、

荷物をそのままリュックに詰めた。

朝ごはんを早めに食べ終え、

部屋の鍵を宿のスタッフに返す。

お世話になったスタッフ達はまだ受付にはいない。

この宿の居心地の良さとポルトが好きになってしまったので、

心がここに止まりたいと言っているような気がする。

離れたくない気持ちと不安な気持ちのままバス停に向かった。



事前に調べていたバスのチケットオフィスで、

トゥイまでのチケットを購入したいと英語で伝えた。

しかし、今朝のスタッフは英語が通じないのか、

「トゥイまでのバスはない」と言われる。

なぜ~?。。

「調べているから絶対にトゥイまでのバスがある。」と

こちらも少し強気で伝える。



チケットを販売する女性は、

バスの時刻表を見せながら、

「トゥイを通るバスはあるけれどトゥイでは止まらない」

と説明された。

「。。。。。。。。。。」

「いや、それは困るので途中で降ろして欲しい」

私は「YES」で受け入れて、諦めたくなかった。

何度か同じような会話をしていると、

女性は私をバスに乗せたくない訳ではなく、

「トゥイの前のバス停で降りて、トゥイまで近いから歩きなさい」

と言っているのが分かった。

私は100km前地点の方が歩かなくてすむし、

少しでも疲れたくないから出発地点をトゥイにしたい。



仕方がない。

チケットはヴァレンサまで買おう。

バスの運転手さんに後で交渉してトゥイで降ろしてもらおう。



チケットはエクスプレスで6.90ユーロ

8:20の出発でだいたい3時間後に着く予定。

12時着でどのくらい距離があるかも分からない。

ヴァレンサからトゥイまで歩くのはやはり嫌だ。



チケットを持ってバスの運転手さんに頼んでみた。

私: 「すみません巡礼でトゥイまで行きたいので、
   途中で降ろしてもらえませんか?」

運転手さん: 「君はヴァレンサから歩いた方がいいよ」
         「ヴァレンサは近いから歩けるよ」

運転手さんはこのお願をされる言い回しになれているのか、

あっさりと英語で答えてくる。

私: 「距離も場所も分からないのでトゥイで降ろしてもらいたいです」

運転手さん: 「大丈夫。2~3kmだから」

運転手さんは私をヴァレンサで降ろすことが決められているかのように、

淡々とした口調で話し終えた。

私はもっと不安な気持ちになり、そのままバスに乗った。



相変わらず運転手さんの後ろの席。

バスのシートは広く心地よく眠れる。

数時間後、運転手さんは「ここで降りてトゥイまで近いから」

と言って私を降ろした。



日差しが強く、半分眠ってるかのような私には、

この場所がバス停に見えなかった。

「ここはヴァレンサですか?」
「トゥイはどっちですか?」
「ここから歩いてどのくらいで着きますか?」

広場でマーケットが開かれていたので、

その周りにいた人達から情報を集めた。

「車で行かないと遠いよ」
「こっちの方角」
「バスないよ」
「歩いたら2時間くらいかなー」

と曖昧な回答しかない。

聞いている間に喉も乾きお腹も減ったので、

近くのカフェでお水を買い持ってきた食べ物で休憩を取った。



もう歩くしかない!
歩きながら道をさがそう!



同じ方角を指さしていた人を信じ、車道を歩き始めた。

通りすがりの人に「トゥイはどっち?」と聞きながら歩いていたら、

途中で黄色の矢印を見つけた。

これに従って歩けばいいのは分かっていたけれど、

不安だったので今度は「この道は正しいのか?」尋ねながら歩いた。

すると、丘の上にお城のような町が見えてきた。

携帯電話がなくても大丈夫

2015年10月19日 19:15

20151019
◆ 9日目 ◆

朝はいつものように目覚ましを必要とせず起きた。

いつもと違うのは、

私の気持ちがみえない何かに押されていると感じること。

私の意思もそのエネルギーと同調していて前向きであり、

リコネクションのセミナーを世界で正確に伝えたいと本気で思った。

メンターになるよりも私は人をサポートすることが好きだし、

人の前でパフォーマンスすることが苦手。。

頭で考えても仕方がない。そう思った時には、

セミナーのスタッフに感情のままメールを送っていた。



その日の内に、昨晩と朝送った私の感情のままのメールは

失敗だったと分った。

ランチブレイクの後に話したスタッフの表情から。

仕方がない。

宇宙が必要としていればスムーズにことは進むだろう。



遠隔ヒーリングの相手を会場内に呼ぶため、

皆は携帯で連絡を取り始めていた。

しかし、私は携帯がないので、彼が来るのを信じるしかない。

スタッフが別の部屋で待機させていると話していたし、

彼は英語が話せるから大丈夫だろう。



扉が開き彼が入ってきた。

約束の時間と場所が通じていて良かったと安心し、

具体的な説明をせずに、来てくれる彼の心の広さに驚いた。

予定していた内容が変わり、

会場に来てくれるボランティアのセッション相手は、

選ばれた人とボランティアでセッションをすることになった。

きっと、彼は私がセッションの相手ではないので混乱しているだろう。

彼が受けているセッションが終わり、私は彼に近づき、

「今セミナー中だから長く話ができないけど、

来てくれてありがとう。」 と伝えた。

彼は、セミナーが終わったら車で迎えに来るから、

食事に行こうと誘ってくれた。



私はセミナー後、

彼と中国の人が経営するお洒落なお寿司さんで

セミナーおつかれさま会をした。

私が説明してた予定が異なっていたので、

彼にもおつかれさまな1日ではあった。

彼はセミナー会場に来れたことを非常に喜んでいた。



リコネクティブヒーリングの感想を聞いてみると、

レイキを受けた時とは違うけれど、

何か強く感じると言ってた。

彼が何を受け取ったのかは分からないけれど、

別れ際も彼の表情は明るかったので良かった。



2日間あっという間に、

リコネクティブヒーリングのセミナーが終わった。

明日から歩く巡礼の旅が始まる。

帰りが遅くなり、明日の準備がまったくできていないけれど、

流れに合わせて寝ることにした。

きっと大丈夫!

ボランティアヒーリングの相手

2015年10月18日 17:57

20151017-1

今年4月東京のリコネクティブ・ヒーリングのセミナーを

お手伝いさせて頂いていた。

その時と同じ流れで、

ボランティアヒーリングの相手を明日会場に

1人呼ばなければいけなくなった。

とっさに思いついたのが、

2日前に会った2人のこと。

2人のどちらかが興味もっていてくれればいいけど、、、

しかし、私は携帯を持っていない。

宿に戻ればパソコンで女性と連絡取れるだろうけど、、



っは!!。。

私は不動産屋のオーナーの彼から不動産のチラシを貰っていた。

たしか、そこに彼の連絡先が書いてあったような。。

折りたたまれたチラシがかばんの中にあった。

私は携帯電話もパソコンも持っていないので、

セミナーのスタッフに彼に電話を掛けてくれるかどうか聞いてみた。

「OK 携帯貸してあげる♪」と明るい返事。

私は繋がるか分からない番号に電話を掛けた。

数回応答のベルが鳴った後、

彼が電話を取った。

彼はよく分からないけど、

「リコネクティブヒーリングに興味があるから明日行くよ」

と言ってくれた。

「ふぅ~」一安心

セミナースタッフは

「この町に友達いないなら、呼べなくていいのよ。」

と言ってくれたけれど、

2日前に会った人と携帯電話を持たずに繋がってしまうこの状況が、

不思議と思えなくなってきた。

彼がセミナー会場に来るために私達が出会ったかのように。



東京のセミナーと違ったのは、

お金の受け取りについての話。

もちろん対価の支払いについては同じだけれど、

この会場の年齢層に合わせた話や国の抱えている問題について触れていた。

ヨーロッパと日本で必要とされている医療内容が異なるのも分かった。

この話は、日本では聞けないから得した気分で良かった。

いや、東京のセミナーでは話せないであろうと1人で納得。




全ての話が終わりの方に進んでいた頃、

隣に座っていた女性が泣き始めた。

私は肩をそっとさすり英語で「大丈夫?」と声を掛けた。

女性は小さく頷くと涙を拭いて落ち着いた。

この会場の後ろ席まで愛のエネルギーが

包んだようだった。




私は1日目のセミナーで体験したことや

バターリャ修道院で受けたメッセージを含め誰かに話してみようと思った。

きっと会場の人達の中でも理解ができる人が1人でもいるだろう。

スタッフは忙しそうにしていたので、

夜パソコンのメールでメッセージの一部をスタッフに送ってみた。

もし、内容が伝わらなければ、、、。

理解されなくてもそれでもいい。

まっしろ

2015年10月17日 10:56

20151017
◆ 8日目 ◆

この旅行の目的でもあるヒーリングの資格更新セミナーの日だ。

新しく名前も変わった

「リコネクティブヒーリングファンデーショナルプラクティショナー」

意味は、リコネクティブヒーリングの開業医。

ドイツでも代替え医療として認知され、

世界中の医療団体が量子エネルギーを医療として

研究を行い、実践する機会も増えてきたからであろう。

私がリコネクティブヒーリングに出会って、紆余曲折ありながら、

資格更新をすることを去年末に決めていた。

私の中での疑う気持ちが改善されれば、更新する。

と心の中で決めていたからだ。

そして、ここポルトに来れて良かったと今思う。



数日前からセミナー会場に着て行くように、

動きやすい服装のコーディネートを選んでいた。

上下まっ白なパンツルックに、水色のギョサン。
(旅の途中でギョサンの裏にパールと書いてあるのに気付いた^^;)

会場の場所は分かっていたので、迷わずに着いた。

クリスタル公園から眺めていたあの場所。



鳥肌が立つほど驚いて笑えた。

建物の3階にある会場内は外の工場倉庫のような雰囲気とは違い、

90年代に流行ったNYのクラブのようでお洒落!

400人ぐらい人が入れるほど、天井も高く広い。

床は木のフローリングでホテルのような雰囲気とは違い安心する。

そして、会場内はまっ白。

来場している人達ほぼ皆白い服装 (笑)

えー私、上下白。。。。。恥ずかしいぃぃ。。。。。

会場内の色を知らず、指定された服装もないのに、

今起きているシンクロ二シティーに笑えた。



会場内をみると多国籍ではあるが、アジア人が少ない。

私は左側の1番後ろの席に

「まっさら・まっしろ」な気持ちで座った。

自由になれる羽

2015年10月15日 23:08

20151015

ビキニで寝ていた公園に、羽だけが残された像を見つけた。

そうだ!東京に住んでいる友人からメールで

物質的な世界から離れるために羽が必要だと言われていた。

「ここに君の羽が置き去りだから飛べないのね~」

と返信しようと考えた。



ここポルトはアートや建築、美味しい食事にワイン、

町は自然と調和して、

東京の重たい感覚をすっきり忘れられる。

その日にしたいことだけを考え、過ごす時間を自由に使う。

こういうの欲しいな!何か情報がないかな!と思うと

だいたいその日に見つかる。



例えば、

ここポルトから歩く巡礼をするには距離があり、

時間がとても掛かるので、

サンティアゴの100km前地点から歩こうと思っていた。

ただ、その100km地点がだいたいトゥイという町とは聞いていたが、

そのトゥイがどこにあるのか?ポルトから交通手段はあるのか?

宿の人達に聞いても分からなかった。

しかし、町のインフォメーションで確認すると、

宿の近くにバス停があり、3時間でトゥイまで行けることが分かった。



思考に余裕ができたからなのか、

引き寄せの法則(思考で思ったことが現実になること)が

早くなってきている。

シンクロ二シティーにも近い感覚がある。

よし!私の欲しいものは思えばすぐ叶う状態に入ってきている。

このまま流れに合わせてみよう。

YESのお試しはまだ私に続いているのを忘れずに!

ポルトで痴漢に会う

2015年10月14日 21:38

20151014
◆ 7日目 ◆

私は無事ですので、安心して読んで頂きたい。

朝早く目覚めたので宿の周辺を散策しようと散歩していた。

お店は閉り町は静かで、霧のかかる朝だった。



歩いていると後ろからランニング途中の男性に、

お尻をがっちりさわられた。

というよりもつかまれたが正しいかも。。

その男性は私が大声で叫んだのをみて、

真面目な顔で何度も私に言った。



英語で
「本当にいいお尻してたから触りたかったんだ、
触ってもいいお尻だったよ。本当だよ!自信もっていい。
いいお尻もってるよ君は」

ここまではっきり言われると

私も何故か悪い気持ちにはならなかった。

ポルトでは当たり前なのか、

道を歩いていると男性にお尻を褒められる。

この体験も私はYESで受け入れた。



その後、近くの公園で日焼けするためビキニで寝ていた。

日本ではまずこんな格好で絶対に人前では寝ません。

しかし、ここはポルト。

周りにも同じように寝ている人がいるし開放的になってみた。

カップルがやってきて私の前に座る。

明らかに男性は彼女を盾にしてジッーとガンミ。

私は洋服を着た。

男性は残念そうに何度も振り返りカップルは去っていく。



再びビキニで寝てみた。

他のカップルも寄ってきて、同じように座りだした。

アジア人のビキニは初めてだったのか、

その後も私の周りにはカップルが集まってきた。

再び彼女と話している振りをしながらガンミ。

時々彼女の方が怒り喧嘩をしてる。

その光景が笑えて、私もなんだか楽しくなってきた。

日本ではありえないけど、

ここポルトでは女性でいることに自信が持てる。

痴漢から女性としての自信を学んだ。

必然と共通点

2015年10月01日 22:46

20151001

彼がそろそろ仕事に戻らないといけないということで、

女性は私を一緒に宿まで連れて帰ってくれることになった。

彼は宿まで私が戻れないと心配していたようだった。

地図上では10分ぐらいの距離だし、

時間を取らせるのは申し訳ないなぁ~。。

でも、もうしばらくこの出会いを楽しみたいから、

町を一緒に散歩しよう。



彼女は仕事を探している最中で、

これから人と人とを繋げる仕事をしたいと話していた。

「私、海外旅行に1度も行ったことがないの。」

「ツアーガイドで海外の人と話をしたいんだ!」

と彼女は熱く自分の気持ちを語ってくれた。



私は10歳年上からのアドバイスとして、

色々な価値観があるから先入観を持たずに、

色々な事を体験してみるといいよと伝えた。



また、彼女とは年の差を感じずにスピリチュアルな話ができる。

私がバターリャ修道院でみた光の話やメッセージの内容を話すと、

「それ、私へのメッセージでもあると思う!」

と言って喜んでいた。

彼女は「感じることが沢山あるけれど

友人達には理解されないから、

もっと皆が心がオープンになってくれたらいいなぁ~。」

と自分の気持ちを話した。

どこの国でも悩む内容は一緒だなと思う。



歩いている途中、

13
AMO-TE
ANJO
―MOON

天使を愛してます。
月より




という意味がありそうな告白文の

壁の落書きに足を止めた。



しばらくまた歩くと、結婚式を道で偶然見かけた。

お互いの結婚観について話しても似た部分を持っている彼女。

このタイミングで会えたことや話している内容は、

私への自分を見つめ直す気付きのようにも感じ取れた。



無事に宿に着き、お互いの連絡先を交換し、

日本に戻ってからも連絡する約束をして別れた。

「絶対に連絡してね!」



私も彼女を見習ってこれから躊躇せず、

色々な人ともっと話そう!